驚きの元東大全共闘芥正彦氏、発見!
前回のブログで「三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実」の
映画を観た感想を書きました続きになりますが、この大変スリリ
ングな討論会で一番興味を引かれたのが当時20歳の芥正彦氏で
す。
すでに天才作家、行動する作家としてスターであった三島由紀
夫と討論するのに、赤ちゃんを抱っこして登壇した東大全共闘の
学生の姿に私は目を瞠りました。
まだ?20歳で、学生結婚していて、赤ちゃんがいて、その子
を当たり前のように抱っこしてゆすりながら堂々と三島由紀夫と
討論している!
その人が当時東大全共闘随一の論客とされた芥正彦氏でした。
若者にありがちな虚勢などははらず、飄々と自身の意見を述べ、
三島由紀夫をやりこめてしまった芥正彦氏には心底驚かされまし
た。
そして現在の芥正彦氏のインタビューで当時のことを語る姿は、
眼光鋭く少しのぶれもなく生きてきた生き様を感じさせるもので、
私はちょっと感動してしまいました。
この芥正彦氏はその後東大を中退して前衛演劇の道を歩み、寺
山修司と演劇理論誌「地下演劇」を発行したりして、今なお前衛
芸術の活動を続けているそうです。
この芥正彦氏は三島由紀夫の自決を「大願成就一世一代の大芝
居」と評していました。私も同様に捉えていたので大いに納得!
最後にこの芥正彦氏の言葉を二、三ご紹介させていただきます。
「演劇を変革することは人間を変革すること」
「芸術が変革されないところで世の中の変革はない」
「革命とは最高級の大いなる詩である」
芥正彦氏が主宰する「ホモフィクタス」という演劇集団の公演
を是非とも観てみたいと思います。
そのためにも一日も早くコロナ禍が終息して欲しいですね。