『ピーター・ドイグ展』へ行って参りました!
「ピーター・ドイグ展』は早々と前売り券を買って楽しみにおりましたが、
コロナウイルス感染拡大で美術館が閉館してしまったためもう観れないかしら
と残念に思っていたところ、6月中旬から10月迄会期を延長して開催となり
早速観に行って参りました。
ピーター・ドイグは現在世界で最も重要なアーティストのひとりと言われ、
日本では初の個展開催です。
感想はまず、不思議感に満ちた描き方に非常に魅せられたことです。
凍った水面の上に立っている男・・・凍ってるのに何故か男の足元から水の
波紋が広がっている?
近づいて観ると絵の具の塊で所々にぼってッと質感のある雪が・・・・。
とっても抽象的なモダンアート!
三段に描かれているのは一つの景色なのですが色合いも異なり、観た瞬間は何?
ですが不思議と違和感は無くて、むしろ温かみを感じさせる作品。
ピーター・ドイグはスコットランドのエジンバラで生まれ、カリブ海の島国トリニ
ダード・トバゴとカナダで育ったそうです。
その頃の風景も作品に取り入れてミステリアスな雰囲気の作品を描いています。
この黄色い壁と緑の扉のインパクトのある建物は、イギリス植民地時代にポート
・オブ・スペインの中心部建てられた拘置所。
よく観ると鉄格子窓には男の横顔が描かれ、対照的に街中なのにライオンが自由に
歩いている?
そして建物の脇には幽霊の様な影の薄い人物が・・・、エキゾチックな雰囲気と何
か主張しているかのような組み合わせ、ちょっと白日夢の様な画面に心を惹かれて
しまいました。
次回ブログでは違うタイプの作品をご紹介させていただきます。
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