白木蓮の花を見て想い出すこと。
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白木蓮の花を見て想い出すこと。
2016年03月22日(火)6:56 PM
春らしい麗らかな陽気に誘われて今日は小唄のお稽古の前にウォーキング!
早稲田大学文学部の前を通り越して戸山公園入り口に差し掛かり、ふと空を見上げますと
なんと!アドバルーンがぷかりと漂っているのに気がつきました。
何のアドバルーンなのか? 分かりませんがそう言えば近頃アドバルーンなんてあまり
見かけないような気が致します。
子供の頃、デパートなどでまるくて大きな風船の様なアドバルーンが「歳末大売り出
し」などと書かれた広告を従えて空に上がっていたのを見かけた記憶が微かに残っており
ますが・・・。 懐かしい気分で公園に入って行きますと白木蓮の花が咲いていて・・・。
その真っ白い、ふくよかな開きかけの花を眺めておりますと、遠い昔に読んだ庄司 薫
の「赤頭巾ちゃん気をつけて」という一冊の本を想い出しました。
大人というものになってしまう前のある意味一番感じやすい、悩み多き時期に読んだこ
の「赤頭巾ちゃん気をつけて」は今でも自身の青春時代に欠かせない一冊だと思ってい
ます。(発刊されたのが中学生くらいの時だった様な、読んだのは高校生のときかしら)
その物語の一節に、主人公の僕と幼馴染の彼女が毎年ご近所の庭に咲く見事な白木蓮の
花を眺めに行くというシーンがあって、私はその部分が長いストーリーの中でも一番お気
に入りだったのです。何故か?って、秘密!
せわしない日常の中、ウオーキング中に白木蓮の花を見て遠い昔に読んだ本の一節がふ
と思い出される。あの頃の自身を振り返り甘酸っぱい記憶が甦る・・・そんな春の日もい
いものですね・・・。