歌舞伎「梅雨小袖昔八丈」を観劇して。
ホーム
> 歌舞伎「梅雨小袖昔八丈」を観劇して。
歌舞伎「梅雨小袖昔八丈」を観劇して。
2015年03月20日(金)11:01 PM
先日国立劇場へ「梅雨小袖昔八丈」を観に行ってきました。
新三役は中村橋之助、その息子の児太郎が白子屋の娘お熊、下剃勝奴が次男の
国生という配役でした。橋之助は舞台に登場した瞬間から新三のオーラ全開で、ス
ラリと上背の男前で、粋な髪結い姿にうっとりです!台詞回しも爽やかで聞き取り易
くて、永代橋川端の場で悪党の本性を顕すところはぞくぞくさせられました。そして小
唄に唄われてる場面、富吉町新三内の場。私にとってはこの場面が大事!小唄「髪
結新三」の歌詞に唄われてるとおりの場面展開でした。時鳥の鳴く声、初鰹売りの声
朝湯帰りの粋な浴衣姿の新三、髷にはちゃんと房楊枝がさしてある、浴衣の裾をかい
どっての登場に、思わず拍手!バックには「薩摩さこりゃさ~」が流れていて、小唄の
歌詞のまま。自分の修行している小唄が歌舞伎の中でそのままはいっているとなんだ
かとっても嬉しくなってしまいますね。
小唄「髪結新三」については昨年のブログでご紹介してますので、歌詞だけを書かせ
て頂きます。
「髪結新三」
目に青葉 山時鳥初鰹
鰹、鰹の売り声を 聞く湯帰りの耳果報
{薩摩さこりゃさ} 髷にさしたる房楊枝
浴衣の裾をかいどりて 髪結新三はいいフン男。
芝居小唄って本当に素敵ですね!歌舞伎を2倍楽しめた気がします。
« 弥生、三月何を唄おうか? | 四月五日は「栄芝会」です!! »