「ガラスの動物園 消えなさいローラ」を観劇。
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「ガラスの動物園 消えなさいローラ」を観劇。

2023年11月20日(月)1:42 PM
先日、紀伊國屋ホールで上演された「ガラスの動物園 消えなさいローラ」を観劇しました。 「ガラスの動物園」はアメリカの劇作家テネシー・ウイリアムズの大変有名で人気の高い作品です。 今回は「ガラスの動物園」の上演後に不条理劇で有名な別役実氏の書いた「消えなさいローラ」を更に上演するということで、興味深々。 「ガラスの動物園」はテネシー・ウイリアムズの作品の中でも特に好きなお芝居です。弟のトムを演じた尾上松也、歌舞伎役者臭を全く感じさせず適度に抑制された演技で、想像以上に良かったです!姉のローラの吉岡里帆さんも難しい役ですが、私のローラのイメージをクリアしていました。 トムの友人ジム、和田琢磨。この役者さんは初めてみましたが、ハイスクール時代、人気者で誰よりも輝いていたというイメージにピッタリでした。そして母親のアマンダを演じた渡辺えりさん。これはもうはまり役でしたね。 四人の登場人物達がいずれも現状に歯がゆさを感じながら、互いを思いやる心を持っているにもかかわらず、上手く物事が進展せずにいる。 繊細でノスタルジーに満ちたこの物語は深く観る者の心に残ります。 そして注目の「消えなさいローラ」、「ガラスの動物園」のその後を描いた芝居。トムは家族を捨てて出ていき、母親のアマンダは亡くなり、それを認めない女(ローラ)をアマンダを演じた渡辺えりさんが演じる。トムを演じた尾上松也がその現実を女(ローラ)に突きつける男を演じる。 この後日談の芝居は日替わりで女を演じる役者が変わるという、結構ハードルの高い台本ですね。 出来れば全部観たかったです。そして来年二月にはテネシー・ウイリアムズの作品で最も名作といわれている「欲望という名の電車」が、沢尻エリカ主演で上演されるそうです。観たい!でもチケットとるのが大変そう!


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