芝居、 「皆既食」を観に行って来ました!
「また見つかった、・・・何が、・・・
永遠が、海と溶け合う太陽が。」
アルチュール・ランボー
19世紀を代表する二人の天才詩人、アルチュール・ランボーと
ポール・ウ‘ェルレーヌの出会いと激しい愛憎、目的地を持たない
放浪の日々、ドイツの黒い森での別れを描いたお芝居でした。
20年前に映画「太陽と月に背いて」を観たときの衝撃、が色褪せ
ることなく残っていた私にとって、同じ内容を芝居で観ることには
大きな期待と不安がありました。映画でランボーを演じたディカプ
リオが本当にはまり役で、「早熟の天才詩人」ランボーそのものだ
ったので日本人の岡田将生がどのようなランボーを演じるのか?
体現するのか?・・・。素敵なランボーで期待を裏切られることはあ
りませんでした。気負うことなく、しなやかに、美しくランボーを演じ
ていて、これが初舞台?と驚きました。
ただひとつ残念に思ったことは、芝居なので場面転換にけっこう時
間が割かれてたこと。この間にテープに吹き込んだものでもいいの
で、岡田将生がランボーの詩を朗読したものを流して欲しかったな
ということです。ランボーの独創的な詩や言葉を岡田将生の声で聞
いてみたかったなと思いました。
私は何故、劇場に行くのか? 何故、美術館へ行くのか? 何故様々
なイベントへ出掛けるのか? たぶんそうやって下がってくる小唄への
テンションを上げるためでもありますね。日々、三味線や小唄の稽古
に明け暮れてると、いつも同じような気持ちではお稽古してられません
から。また、素敵な何か?に出会ったときにはご紹介させて頂きます。
「やって来い、やって来い
われを忘れるような時。」
(一番高い塔の歌)よりランボー
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