小唄の替え唄。
小唄の替え唄。
2014年11月11日(火)8:39 AM
今回は小唄の替え唄をご紹介させて頂きます。
替え唄はまったく同じ旋律で歌詞だけが違うもの
ですね。歌詞が違うと同じ旋律でも、こんなにも曲
の印象が変わるものかと驚きを覚えることがありま
す。聴き終わってから「あれ~これって●●の曲の替
え唄じゃない!」と気づいてみたり。
「どうぞ叶えて」
どうぞ叶えて下さんせ
妙見様へ願かけて 帰る道にもその人に
逢いたい見たい恋しやと
こっちばかりで先きゃ知らぬ
ええ 辛気らしいじゃないかいな。
この小唄は歌舞伎「隅田春妓女客性」すみだの
はるげいしゃかたぎ(世話物)の妙見堂の場で使
われる下座です。
妙見堂に願をかける江戸時代の若い娘を唄った
ものでしょう。
この小唄の替え唄に「深い二人」という曲がありま
す。
「 深い二人 」
深い二人がその仲に
何これしきのことをば 腹を立てたり立たせたり
打たるるわたしゃいとわねど
それじゃお前の癇癪が
ええ つのりゃせぬかと案じられえ。
こちらの詞はなにやらアダルトな雰囲気で
男女の深い機微を唄ってるようで、耳にした
時の印象がガラリと変わりますね。
小唄にはこのような替え唄がたくさんあり、と
ても楽しめます。両方の曲をムードを変えて唄い
こなせたら素敵ですね。
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