鏑木清方 幻の『築地明石町』特別公開へ。
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鏑木清方 幻の『築地明石町』特別公開へ。
2019年11月28日(木)9:29 AM
美人画の画家として芝恋が最も好きな画家が鏑木清方です。
清方の代表作でありながら、1975年以来所在不明であった『築地
明石町』が観れるとあって早速東京国立近代美術館へ行って来ました。
実物を観て鏑木清方の筆致の繊細さ、柔らかさ、射し色の紅の艶め
かしさ・・・、それはそれは素敵でした!
「築地明石町」に描かれている着物を再現したものも展示されてま
した。この女性が身にまとった着物がダースティーな色味で、羽織っ
た黒の羽織、ほんの少しだけ覗く裏地の紅・・・日本女性の着物の美
学・・・と思いました!
『築地明石町』と三部作となる『新富町』『浜町河岸』も観ること
が出来て、少ない作品数でしたが満足度は高かったです。
中でも『明治風俗十二ヶ月』では「お稽古」と題された作品が最も気
に入りました。
三味線のお稽古を師匠と若い娘が向き合ってしている情景が描かれた
作品です。
私もお稽古の際にはなるべく着物を着て、髪を結い上げる様にして
おりますが、お稽古に通うお弟子さん方のためにも雰囲気づくりも大
切ですね。
着物を着て外出するには丁度良い季節、タンスの肥やしにせずに何
処へでも着て行きたいですね。日本の女性が最も美しく、魅力的に見
える装いですから。