画鬼「河鍋暁斎」という画家との出会い!
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画鬼「河鍋暁斎」という画家との出会い!
2015年08月07日(金)9:34 AM
今夏初めて「河鍋暁斎」の多くの絵を観ることが出来ました。
《河鍋暁1831-1899、幕末に生まれ、6歳で浮世絵師歌川国芳に入門し、9
歳で狩野派に転じ、幕末明治期に絶大な人気を博した絵師。》
大変作品数が多く、しかも多種多様な題材を描いてる画家であるとは聞いてお
りましたが、こんなにもいろんな絵を描いていた画家であったとは驚きです!
美しい「美人画」はもちろん、「狂斎」と名乗っていた時期もあっただけに、圧倒
的に個性的な題材、「幽霊画」、ちょっと悪乗りし過ぎかと思われるほどの「戯画」
、かと思えば真面目に丁寧に描かれた「日本神話」を描いた絵、迫力満点の武者
を描いた「錦絵」《浮世絵》、眺めていると頬が赤らんでしまいそうな「春画」まで・・・
次々繰り広げられる「暁斎ワールド」に芝恋は圧倒され、仰け反ってしまいました!
暁斎の描く世界には美と醜、聖と俗、人間界と異界、という表裏一体が余すことな
く奇抜に表現されていて、画家であり、ある意味哲学者でもあったのではと?と感じ
られました。
晩年に描いた「枯木寒鴉図」は画家としての真髄を発揮していて、自由奔放で新
奇な絵を描く根底にあるものを見せられた気が致しました。
三菱一号館美術館で9月6日までです。