『旧岩崎邸庭園』を観て、小唄「明治は遠く」を口ずさむ。
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『旧岩崎邸庭園』を観て、小唄「明治は遠く」を口ずさむ。

2017年04月25日(火)9:56 AM

      「明治は遠く」   伊東深水作詞 春日とよ作曲

浅草の 昔なつかし十二階  江川の玉乗り珍世界  活動写真は電気館

 ひょうたん池には亀や鯉  やまがら芸当花屋敷  ダークのあやつり

  安本亀八  生人形  観音様の奥山は  早取写真に売卜者

   軒を並べて客を呼ぶ  松井源水居合抜き  砂絵の婆さん地にえがく

    明治は遠くなったもの。

 

 先日、大きな小唄会も無事終了しましたので久し振りにのんびりと出掛け

て参りました。

 「雪村展ー奇想の誕生ー」・・・・、ちょっと作品が大分古いものなので

くすんでいて、かつ作品保護のためと思われますが照明が暗くて、視力が低

い私にはかなり観賞しづらい作品展でした。

 所々スライドで拡大して見せておりましたが、細かな描写が生ではわかり

づらいのがとても残念でした。

 「雪村展」を見終えると外は素晴らしいお天気で、何か物足りぬ気がして

不忍池を散策しておりますと、「旧岩崎邸庭園」の看板が目に入り、観に行

くことになりました。

 明治29年に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として建

てられた素晴らしい洋館と和館、撞球室、・・・。一見の価値ありですね!

 洋館はあの鹿鳴館やニコライ堂などを設計したジョサイア・コンドル。

ジョサイア・コンドルと言えば、一昨年観にいった「河鍋暁斎」について日

本画を学んだ方ですね。

 明治という時代を彷彿させるどっしりとした重厚な洋館、中でも私が興味

を惹かれたのは2階客室の「金唐革紙」・・・・、時を経ても色褪せず非常

に美しい壁紙!

 西洋の革を使った壁紙を手本にして、日本では紙で作ったというその技術

に感動しました。

明治という時代、鹿鳴館などの雰囲気を味わいたい方にはお薦めです。

 小唄「明治は遠く」は春日流流祖の作曲で、作詞は日本画の大家伊東深水。

ノリのいい曲で、とても楽しい気分で唄える小唄です。

 

 

 

 

 



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