今年の初読み本『渦 妹背山女庭訓 魂結び』
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今年の初読み本『渦 妹背山女庭訓 魂結び』

2020年01月08日(水)11:31 AM

「江戸時代、大阪の道頓堀で活躍した人形浄瑠璃の作者近松半二

の物語。虚と実が渦を巻き、江戸時代の道頓堀界隈の芝居小屋の様子とそれを取り

巻く実在した人物たちのパッションが描かれている。」

 

 

 令和二年になって初めて読んだ『渦 妹背山女庭訓 魂結び』(大島

真寿美作)は大当たり!

 この物語を綴る作家大島真寿美氏、命を削る様に人形浄瑠璃台本を

書き上げる主人公「近松半二」、そしてその半二を取り巻く創意工夫

にたけた歌舞伎作者の「並木正三」、浄瑠璃人形遣いの吉田文三郎・

・・皆が皆、物凄い情熱で正しく大きな「渦」を巻いている物語!

 新年早々芝恋もこの物語を読むことによって素晴らしい渦に巻き込

まれました。

 そしてかつては小劇場演劇の舞台に立っていた自身を振り返ると共

に今の自身を振り返り、創意工夫、新しいことへ挑戦していく情熱を

滾らせることの大切さを痛感しました。

 芝恋お薦めの一冊です!

この本を読んだらきっと人形浄瑠璃・文楽を観に行きたくなりますよ。

 



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