小唄のお稽古の合間に息抜き!!
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小唄のお稽古の合間に息抜き!!

2014年05月29日(木)8:44 AM

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お稽古の合間に「鳥カフェ」に行ってきました!

メインの鳥は「ふくろう」です。いろんな種類のふくろうがいて

可愛かったです!止まり木に大人しく一列に並んでる姿に、

とっても癒されました。 そこで思いついたのが・・・・・・・・?

ふくろうが出てくる小唄はあるかしらと探してみましたが、残

ながら見つかりませんでした。ご存知の方は教えてくださいま

せ。そこで、「ふくろう」の代わりに?「こうもり」の出てくる小唄

をご紹介します。

       「蝙蝠」   江戸時代の作

 

蝙蝠が出て北浜の夕涼み

川風さっと福牡丹 荒い仕掛けの色男

去なさぬ去なさぬ何時までも

浪花の水にうつす姿絵。

 

この小唄は七代目団十郎が市川白猿と称して文政十二年五月

大阪中の芝居に初出演した時の唄です。

七代目は「歌舞伎十八番」を選定した方で、荒事、立役、敵役、

女形など至らぬ役はなく、天保改革の時にお咎めにあって江戸

払いとなり、数年間大阪で生活しました。

 蝙蝠、福牡丹は何れも市川家の家紋。

 北浜は大阪の地名。

 荒い仕掛は市川家の荒事にかけています。

大阪の市民が七代目の来阪を喜び、「去なさぬ~」(江戸に帰って

は困る)と褒め称えた小唄です。一度曲が絶え、現在の江戸小唄

は初代清元菊寿太夫の作曲になるものです。(芝居小唄 木村

太郎著より参照)

ただ蝙蝠が川辺を飛んでるのを、夕涼みして眺めてる風情を描いて

いるだけではなかったのですね。小唄って、本当に奥が深くて面白い

ですね!この曲は昨年秋に、小唄振りで踊った曲です。

「去なさぬ、去なさぬ何時までも」の部分が踊っていてとってもいい気

分でしたが、このような意味が込められてるとは知らずに踊っておりま

した?

 

 

 



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