「帰れない男 慰留と斡旋の攻防」観劇。
林遣都の着ているこの衣装も昭和レト
ロ風で良かったです。
先日、下北沢にある本多劇場で
林遣都主演「帰れない男 慰留と
斡旋の攻防」を観て来ました。
招かれた屋敷にて、帰り方を忘
れて滞在し続ける男。
引き留める代わりに、目で共謀
を訴えかける若い女。
度々留守をして、男と妻の時間
を作る屋敷の主人。
遠くの宴と、呆れるほど長い廊
下を背にした幻想譚。
芝居のパンフレットからの引用。
見終わって先ず思ったのは「江
戸川乱歩」の雰囲気・・・。
時代設定は昭和初期で、広くて長
い迷路のような廊下があり、幾つ
もの部屋があるというお屋敷を非
常に上手く舞台装置が再現してい
ました。この工夫を凝らした舞台
装置で物語は【慰留と斡旋の攻防
】が上手く表現出来ている気がし
ました。
そして若く美しい、元はカフェ
の女給であったという後妻を演じ
た藤間爽子の着ている昭和初期の
レトロな着物。
この着物の衣装はとても素敵で、
私も着てみたい!と思わずため息
をつきました。
このお芝居を観てとても感心し
たのは実はお屋敷の舞台装置と藤
間爽子の着ていた衣装でした。
勿論林遣都をはじめとする役者さ
ん達はみなさん演技達者ではまり
役でしたが、芝居における舞台装
置や衣装もとても重要な役割を果
たしていると改めて強く思いまし
た。
本当に久しぶりに下北沢の駅に
降り立ち・・・、変わった!
10年間くらいぶりかしら?
若い頃は芝居を観によく通った街
ですが、あまりの変わりようにび
っくりしましたね。
本多劇場は昔通っていた当時のま
まで、ほっとしました。
このくらいのキャパの小屋が芝居
を観るのには最適ですね。
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