小唄「春風がそよそよと」
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小唄「春風がそよそよと」
2018年03月21日(水)5:39 PM
雪の果て これより野山 大いに笑う 虚子
「雪の果て」・・・春の、雪の降り納め。
「別れ雪」「名残の雪」、また旧暦二月十五日の涅槃会
の頃に降るというので「涅槃雪」とも言う。
今日は春分の日、が朝から真冬並みの寒さで雪まで降って・・・・。
けれどもこの雪が降り納めなら、その先には春!
この寒さももう少しの辛抱ですね、そこで今回は「春風がそよそよと」のご
紹介。
「春風がそよそよと」
春風がそよそよと 福は内へとこの宿へ
鬼は外へと梅が香添ゆる
雨か雪か ままよままよ今夜も明日も居続けに
生姜酒。
廓は福は内、鬼は外と、節分の豆撒きをした翌日の立春の日で、梅の香にも
春らしいなまめかしさが溢れている。
庭の梅の香の匂って来る部屋に、遊女と客が、いま降って来たのは雨か雪か、
「それなら居続けするだけさ」と盃を傾ける風景を唄ったもの。
春風が吹くと福とをかけ、お庭と鬼は外とをかけたあそび唄である。
「小唄鑑賞」木村菊太郎著より引用
この曲は本調子で、とても軽やかな調子の良い小唄です。
今日のような日に唄うのがとても似合いますね。