１９８０年に初演されて以来、国内海外を問わず絶大な人気と高い評価を受け

続けてきた「ＮＩＮＡＧＡＷＡマクベス」を、今秋やっと観ることができました。

　噂に違わぬ素晴らしい蜷川演出で、特に舞台美術が圧巻！！イギリスのシｴー

クスピアの芝居をここまで日本に置き換えて描け、違和感なく、壮大に立ち上げれ

るのは蜷川さんを置いてないなと実感しました。

　以前、シｴークスピアの｢夏の夜の夢」を蜷川演出で観たときも、プロローグからた

ちまち心奪われる演出に驚かされましたが、マクベスも何にも囚われぬ自由な発想

と想像力で演出されていて、観ることが出来て本当に幸せでした。

　巨大な仏壇を思わせる舞台、背景には大きな真っ赤な月が浮び、この月が禍々し

くて、この物語の不穏な雰囲気を象徴しているかの様。

　マクベスの死と共に一瞬にして、巨大な月が青色に変わる。芝恋が芝居を観に行っ

た日はスーパー満月の日でした！私は夜空に浮かぶ大きな満月を眺め、「ＮＩＮＡＧＡ

ＷＡマクベス」の余韻に酔いしれた一夜を過ごしました。

　　　　　　シｴークスピアの「マクベス」より

　　消えろ、消えろ、束の間の灯火！

　　　　人生は歩きまわる影法師、哀れな役者だ。