新宿梁山泊「二都物語」を観てまいりました!
昨夜新宿花園神社境内で上演中の「二都物語」を観に行って来ました。
唐十郎作、初演は四十三年前。状況劇場以外では上演されたことのない
芝居です。
唐さんはこの芝居を同年三月に戒厳令下のソウルで、詩人金芝河らの
協力でまさに命がけで秘密裡に上演し、今もって韓国演劇界では伝説的な
公演とされているそうです。
私はこの「二都物語」という芝居を観るのは今回初めてでした。
唐さんがこの作品を通して伝えたいことの大雑把なものはわかりましたが?
いきなりの役者さん達のずぶ濡れの体当たりの演技や唐突に出現する真っ
赤な回転木馬、障子に映る妖しく艶めかしい男女の影達、ラストシーンの客席
に向けられた強烈なライトの目晦まし状態から、舞台床が左右に跳ね上がって
大量の水がまるで消防の出初式のイベントのように放水されるなかを、真っ赤
なペガサスに跨るヒロイン「リーラン」が宙を舞う!圧倒され続け、陶酔しきった
一夜でした!!
唐さんの息子の大鶴義丹さんがゲスト出演されていて、ラストシーンでは朝鮮
海峡に見立てた舞台床下のプール?に飛び込んで泳ぎ回ってみせたときには
若き日の唐さんのアングラ演劇魂を引き継いでるんだなーと胸が一杯になりま
した。(状況劇場で活躍してた大久保鷹さんも出演してました。)
このところストレスが溜まっていましたが、昨夜味わった壮大な非日常ワールド
で一気に吹き飛びました!昨夜そこにいた全ての観客が熱い気持ちで「頑張って
ー」と奮闘する役者さんたちにエールを送っていた中に芝恋も居合わせたことが
とても嬉しかったですね・・・・・・・・・。
« 昨日は春日流師範講習会でした。 | 昨日は春日会研究会でした。 »