小唄「言いたい事も」のご紹介。
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小唄「言いたい事も」のご紹介。

2024年11月12日(火)9:15 AM

「言いたい事も」

言いたい事も
 聞きたさも
眼と眼にこもる
千万無量。

作詞・豊泉益三 作曲・春日とよ
この小唄は初恋の二人の感情を唄
ったもので、豊泉にしてこの作が
、と耳を疑うような清純な作詞で
ある。
作曲のとよは、この作詞を戴いた
最初はびっくりしたと思うが、流
石にとよで、チントンシャーン{
言いたい事も・・・と低く出て、
{眼と眼にこもる千万無量・・・
という
大時代な歌詞を生かすため
に、{眼と眼を・・・をカンにして
、義太夫風な唄い方とした。
この卓抜した着想によって、この
小唄は小品ながら素晴らしい佳曲
となった。
とよのレコードによると、この小
唄を自作の歌舞伎小唄『緋鹿の子
』の末尾に続けて唄うようにして
いる。
これはとよが、お染がはるばる野
崎村をたずねて、恋しい久松に逢
った時の気持をこめて、この小唄
を作曲したものであろう。
そこでこの小唄を、野崎村の義太
夫としたもの、と筆者は考えてい
る。
筆者は春日とよの小唄の中で、『
打ち水』と『初花』とこの『言い
たい事も』を純情小唄の三絶と考
えている。
「昭和小唄」木村菊太郎著より引用

まだ、この小唄は習得しておりま
せんが、春日会流祖のとよ氏の作
曲で、尚且つ筆者がとよ氏作曲の
中で純情小唄三絶とまで書かれて
いますので是非習得したいと思い
ました。



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