小唄「涙隠して」のご紹介。
ホーム
> 小唄「涙隠して」のご紹介。
小唄「涙隠して」のご紹介。
2023年09月03日(日)9:59 AM
「涙隠して」
涙隠して送り出す 二階座敷で見ていたら
一足づつに遠くなる
ええもじれったい曲がり角
ソレソレそうじゃいな。
明治期の作詞。
この小唄は、「竹になりたや」の替唄。
吉原の後朝の別れの情を唄ったもので、その手附(作曲)
は上方小唄そのままであるが、この文句で唄うと、どうし
ても江戸の吉原を思い出すような優しさと情のある良い小
唄になっていて、替唄とはおもわれない。
むしろ小唄としてはこの文句の方が似つかわしい程の唄
となっている。この小唄もまた江戸端唄からとったもので
ある。 木村菊太郎著より引用
YouTubeでこの「涙隠して」を市丸さんが唄っているのを
聴けます。
別れを惜しむ切ない女心をしっとり唄っていて、とても素
敵です!