芝居「パラサイト」を観劇。
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芝居「パラサイト」を観劇。

2023年07月03日(月)6:47 AM

 今年4月にオープンしたTHEATER MILANO-Zaへ初めて

行きました。

新宿歌舞伎町にそびえる東急歌舞伎町タワー・・・、その手

前には通称「東横広場」があり、行き場のない若者たち等の

たまり場になっていることで知られています。

 平日の午後、新しく出来た劇場で話題のお芝居を観るため

に集まる人々、耐え難い蒸し暑さの中で東横広場にたむろす

る、まるで意識を失くした様に地べたに寝ている若者たち・

・・・。

目の前の状況に「格差社会」という言葉を実感しながら劇場

へと急ぎました。

 数々の映画賞を席巻した韓国映画「パラサイト 半地下の

家族」の舞台化と聞いてこれは是非観たいと思いました。

舞台では90年代の日本の関西という設定に置き換えてると

ころがとても成功していると思いました。

 半地下家族の父親古田新太、母親江口のり子、娘の伊藤沙

里、そして圧巻の演技力の家政婦の木村緑子等、演技派揃い

の役者たちが交わす関西弁で大変テンポの良い舞台になって

いたと思います。

 一つ残念だったのがこの物語の水先案内人でもある長男の

宮沢氷魚が役のイメージに全く合わない! 格差社会の底辺

にいる家族の息子にどうしても見えない!

宮沢氷魚からはむしろ上流階級の息子のような上品さ、育ち

の良さしか感じられない。これは残念ながらキャスティング

ミスだなと感じながらずっと観ておりました。

 2021年にPARCO劇場で観た「ピサロ」で宮沢氷魚が演

じたインカ帝国の王アタウアルパはとても素晴らしくて、大変

強く印象に残っています。

 優れた様相からは生まれながらの高貴な人間、王としての品

格がにじみ出ていてはまり役だと感じました。そして今回のパ

ラサイトの長男役はそれ故に違和感があり、頑張って演じてい

たのですが最後までこれってキャスティングミスだなあと感じ

ておりました。次回の宮沢氷魚の舞台に期待しております。

 いずれにせよ映画も舞台も「格差社会」をテーマにした大変

見ごたえのある良い作品だったと思います。

 

 

 

 

 



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