「伊勢音頭」のご紹介。
ホーム > 「伊勢音頭」のご紹介。

「伊勢音頭」のご紹介。

2023年04月17日(月)8:01 PM

  「伊勢音頭」 二上り

 

 伊勢はなあ 津でもつ 津は伊勢でもつ

  ヨーイヨイ

 尾張 名古屋は ヤンレ 城でもつ

  ヤートコセー ヨーイヤナ

 アリャリャ コレワイナ コノナンデモセー

 

 この小唄は三重県伊勢地方に唄われたものである。

その起源は享保年間の「川崎音頭」(盆踊り唄)といわれ、

古市や川崎の妓楼で遊女の客寄せに演じた音頭と踊りが

有名で、歌詞も長く、歌舞伎にも取り入れられた。

 長唄の「伊勢音頭」は本調子の三節で、明治16年10

月の新富座で、五世尾上菊五郎が「千種花音頭新唄」初演

の時、三世杵屋正次郎が作曲した。

その後六世菊五郎が再演の時に、人を伊勢に派して「備前

屋の音頭」を覚えさせて用いたのが、〈桜花、誰が描くに

も盛りとは(桜ぶすま)である。

 これとは別に短章の伊勢音頭で、ヤアトコセという囃子

の木遣節を原調とするもので、江戸時代から全国的に宣伝

され、願人坊主の大道芸にまで広く唄われた。

 先日三越劇場で開催された「栄芝会」でも演奏された曲

ですね。

 唄っていると晴れやかな気分になります。

 

 

 

 

 

 



«   |   »

過去の記事