NHK「日本の芸能 三味線」を観て。
ホーム > NHK「日本の芸能 三味線」を観て。

NHK「日本の芸能 三味線」を観て。

2022年07月18日(月)10:26 AM

 先日、NHK「日本の芸能」という番組で三味線の魅力を取り

上げておりました。

 三味線の大きな魅力はサワリによる音の残響・・・、サワリ

と言われても三味線を弾いたことのない方には何のことかわか

らないですね。

 三味線のさわりとは、一の糸(最も太くて低い音)だけを僅か

に棹に接触させてビビリ音、ノイズを出させることです。する

と二の糸、三の糸も共鳴して味わい深い雰囲気がだせるんです

ね。

この三本の糸が共鳴して、残響を聞かせる魅力を芳村伊十治郎

さんは「一丁の三味線でオーケストラ演奏をしている」とお話

しされていました。

 初心者向けのお稽古用三味線には付いておりませんが、ホー

ルなどで行われる演奏会で使う本番用の三味線には「東サワリ」

という物が取り付けられていて、自分の好みに合わせてノイズを

発生出来る様になっています。

 私が長唄をお稽古していた頃、お稽古用の三味線でもノイズが

出るように、一の糸の下に小さく切ったセロハンテープを貼って

ました。お手製の東サワリ?といったところでしょうか。

 ゲストのいとうせいこう氏は文楽の愛好家だそうで、浄瑠璃

は情を表現しているという点で「ブルース」だと語られていまし

た。

 他には「大薩摩」の長唄三味線、義太夫三味線等の演奏の違い

の聴き比べなど、大変興味深い内容でした。

 是非、「小唄」というテーマも取り上げて頂きたいなと思いま

した。

 

 

 

 

 

 



«   |   »

過去の記事