『子年春　春日万歳』

　今年や子の歳お鏡餅に　忍び寄ったる古ねずみ

　　いずれ太夫か才蔵か　勝栗おっとりご祝儀の

　　　鼓代わりにぽんぽこぽん　やんれ目出度やな

　鶴は千年亀は万年のおん寿命　春日の流れの豊栄を

　　ここに祝うて柱立　まことに目出度う候いける

　　　千秋繫昌お祈り申して　おや万才　へへ万才

　万才々々々々　万才楽　縁起を祝うてねずみなき

　　チウチウチウぽんぽこぽん　べっちゃらこ

　　　まっちゃらこ　チウチウチウぽんぽこぽん。

　今年の干支はねずみ、なので是非この小唄を唄ってみたいですね。

作曲は春日流流祖の春日とよ氏、作詞は吉井　勇氏です。

　二上りの曲で変化に富んだ大変楽しい小唄です。

御祝儀曲というと重々しい雰囲気の曲になりがちですが、この小唄は

詞も面白く愉快で、唄っても弾いても楽しい曲ですね。

　先日おこなわれた春日新春懇親会でもこの小唄が流れました。

また、今年四月に開催される「栄芝会」の合奏曲でもありますので、お

聞きになりたい方は是非「栄芝会」へ聞きにいらして下さいませ。