『野分 (のわけ・のわき)』
ホーム > 『野分 (のわけ・のわき)』

『野分 (のわけ・のわき)』

2018年09月29日(土)6:39 PM

 台風が近づいているようですが、この「台風」の言葉が生まれる明治末

以前は、「大風」とも表されていたようですが、平安時代の頃からの台風

の古称とされるのが『野分のわけ、のわき』。

草木を吹き分ける秋の暴風という訳ですが、「野分」と言われるとちょっ

と雅な風情がしますね。

 

  吹きみだし 野分に荒るる朝あけの

   色こき雲に雨こぼるなり

                    花園院一条 「風雅和歌集」より

 

 野の草を吹き乱す台風(野分)に荒れる明け方、黒々と色濃い雲から雨が

こぼれ落ちてくるように。

 

 明日の夜は関東地方を通過するとか、大きな被害が出ないと良いのです

が・・・・、心配ですね。

 

 



«   |   »

過去の記事