六月と言わずに「水無月」と言ってみたい!
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六月と言わずに「水無月」と言ってみたい!
2018年06月04日(月)11:20 PM
「水無月」みなづき・・・酷暑で日照りが続き、深山の水まで枯れ尽くすこ
とから。別に、水を田に注ぐ月の意から、「水張り
月」「水月(みなづき)」が転じたとも云われる。
六月とは言わずに「水無月」と言うと、何だかちょっと素敵じゃありませんか?
いつのころから西洋の無粋な1,2,3、月になってしまったのでしょう残念!
六月と言えば梅雨、雨降りの日、しとしと、ざあざあ、ぽつぽつ・・・・、
雨音に耳を傾けて人は何を思うのでしょう?
雨で思いを表現している素敵な和歌をご紹介させていただきます。
人につかはしける
雨やまぬ軒の玉水かずしらず恋しき事のまさるころかな
後撰和歌集 平兼盛
思いを寄せている女性に贈った歌
雨がやまない日、私の家の軒先から宝石の様に透き通った雨水が数え切れない
ほど落ちてきて、その雨のしずくが落ちるようにとめどなく貴女への恋しさがま
さる日々ですよ。
なかなかロマンチックな和歌ですねぇ。こんな和歌を贈られたら鬱陶しい雨も
恋心で胸を潤すしずくになるのでしょう。
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