東風解凍・・・とうふうこおりをとく。
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東風解凍・・・とうふうこおりをとく。

2018年02月05日(月)9:51 PM

 二月に入って早五日、来る日も来る日も寒いですね。

『東風解凍』・・・春風に氷が解け始める頃。

う~ん、早くそんな春風が吹いて欲しいものですが、まだまだ厳しい

寒さが続きそうですね。

 というわけで家に籠って三味線を弾いたり、本を読んだり・・・・。

「ポケット詩集」の中から芝恋の好きな詩を一つご紹介致します。

 

    「世界は一冊の本」 長田 弘

本を読もう。

もっと本を読もう。

もっともっと本を読もう。

 

書かれた文字だけが本ではない。

日の光り、星の瞬き、鳥の声、

川の音だって、本なのだ。

 

ブナの林の静けさも、

ハナミズキの白い花々も、

おおきな孤独なケヤキの木も、 本だ。

 

本でないものはない。

世界というのは開かれた本で、

その本は見えない言葉で書かれている。

 

ウルムチ、メッシナ、トンブクトゥ、

地図のうえの一点でしかない

遥かな国々の遥かな街々も、本だ。

 

そこに住む人びとの本が、街だ。

自由な雑踏が、本だ。

夜の窓の明かりの一つ一つが、本だ。

 

 まだまだ続くのですが先を読みたい方は「ポケット詩集」を手に取って

読んで下さいませ。

 寒さがぬくもりへ変わるかもしれません・・・。

 



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