小唄の作詞 「冬」の詞を書いてみました!
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小唄の作詞 「冬」の詞を書いてみました!

2013年11月16日(土)7:10 PM

急に寒くなって、風邪を引いてしまいました。

今日は薬を飲んで朝から少々朦朧とした気分で一日を

過ごしました。窓の外をぼんやり眺めているうちに、冬の

小唄の作詞をしていなかったことに気づき、朝からいろい

ろ考えあぐねて、やっと書き終えました。

 

    「待てど来ぬひと」   春日とよ芝恋 作詞

 

待てど来ぬ人 待ちきれず

月冴ゆ(つきさゆ)夜道を帰ります。

思えば二人は 墨と雪

添われぬ仲と知りながら

身を知る雨が頬ぬらす

ひとつ影

揺れて哀しい 帰り道。  

 

 

「月冴ゆ」(つきさゆ)とは、冬の月が冷たく

澄むという意味です。 冬の季語です。

「墨と雪」とは、性質が全く反対なもののたとえ。

「身を知る雨」とは、自分の身の程を知る雨という

意味で、涙のことです。

如何でしょうか? 今回は私なりに言葉にこだわって

書いてみました。

ひとつ影・・・・・は冬の冷たく澄んだ月光に照らされ

て出来たひとりぼっちの影ということです。

待てど来ぬ人に、恋の終わりを悟り、張り裂けそうな

哀しい、淋しい気持ちを抱えて、ひとり冬の月が冴え冴えと

ひかる夜道を帰って行く。こんな場面をイマジネーションして

書きました。

秋とか冬を念頭に置いて作詞しようとすると、何故か寂しげな

哀しい別れのシチュエーションしか思い浮かばず困ります。

次作はカラリと明るい冬の小唄を作詞してみたいですね。

 

 

 

 

 

   



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