八月の衝撃的舞台!「プレイヤー」
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八月の衝撃的舞台!「プレイヤー」
2017年08月30日(水)1:14 PM
忙しくてなかなかブログに書けなかったのですが、今夏非常に驚きと興奮
を味わった舞台「プレイヤー」について今日は感想を書きたいと思います。
見終わってまず一番感心したのは「台本が面白い!」の一言につきます。
もちろん出演された役者さん方の演技も良かったのですが、やはり『台本』。
芝居というのはどんなに役者が頑張っても台本自体が詰まらなければ、やは
りあまり面白い舞台にはならないでしょう。
逆に言えば多少演技力不足でも台本自体が大変良くできていて面白ければ
何とかなる!?
舞台は地方都市の公共劇場のリハーサル室。プロからアマまで入り混じ
ってスタッフと共に芝居のリハーサルが行われている。
台本は「PLAYER」。死者の言葉が生きてる人間を通して「再生」される、
死が生を浸食してくる物語。
しかも台本を書いた脚本家はすでに死んでいて、実は未完の台本なのである。
死んだ脚本家の思いが役者によって語られ、その意志が生きてる役者を浸食
しながら、未完の台本が形造られていく・・・・、ホラーでありサスペンス
でもあり。
むんむんと蒸し暑い渋谷の夏の夜に背筋がゾクゾクする芝居でした!
無駄を省きシンプルに徹した舞台によってより一層、劇中劇の役者、それを
演じてる役者、を観ている客である私・・・・、多重構想の中に仕組まれた狂
気がじわじわと浸食して来る感覚が際立ったと思います。
台本は劇団「イキウメ」を拠点に脚本と演出を手掛ける前川知大氏が書い
たという事で、「イキウメ」の芝居もぜひ観に行きたいと思います。