昨夜春日流の会長で芝恋の師匠、春日とよ栄芝師匠がNHK Eテレ

「日本の芸能」に出演されました。

　撮影はスタジオではなくて浅草寺　伝法院の庭園でされ、素晴らしい

ロケーションの中で栄芝師匠の小唄が流れ、日本の夏と涼感を表現さ

れておりました。

　唄われたのは『遠花火』、『涼み台』の二曲でした。両方ともに素敵な小

唄ですが、今回は『涼み台』をご紹介させて頂きます。

　　　　　　　『　涼み台　』

　　暑さしのいで涼み台　　噂の花や恋の花

　　　線香花火のそのように　　ぱっと開いてぱっと散る

　　　　　仲をじらした灯とり虫　　　思い焦がれてどこへかえ。

　作詞は露木　紅、作曲　杉浦翠女。

　　夏の情景と恋模様を唄った小唄です。

恋の噂がぱっと開いて、ぱっと散る・・・、花火のように。

小唄って奥が深いですね。あからさまに表現しないところが日本人の美

徳、美意識ですね。そういう感性をもって作られてるのが『小唄』なん

ですね。

　料亭のお座敷では芸者さんの小唄振りも艶っぽい、「川風」と「せかれ」

が演奏されました。

　浅草芸者、福了子姉さんの踊りは本当にいつ観ても艶っぽくて素敵です！