小唄「いわぬは云うに」のご紹介。
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小唄「いわぬは云うに」のご紹介。
2015年09月13日(日)4:38 PM
「いわぬは云うに」 作詞 久保田万太郎 作曲 春日とよ
いわぬは云うに いやまさる 逢わぬはあうに いやまさる
胸のおもいは 木がくれに 咲く初花のいじらしい
命をかけているという。
この曲を作曲したのは春日流流祖の春日とよであります。作詞、久保田万太郎
は浅草生まれで大正から昭和にかけて活躍した俳人、小説家、劇作家です。
生粋の江戸っ子として伝統的な江戸言葉を駆使して滅びゆく下町の人情を描き
ました。私の中では久保田万太郎というと劇作家としてのイメージが強いのですが、
俳人としても非常に高い評価を得られた方でした。
芝恋が素敵だと感じた句をご紹介します。
「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」
この句は夫人を失ったのちの最晩年の句です。言いようのない寂しさが滲んでる
気がいたします。
この小唄「いわぬは云うに」もなかなか含蓄のある詞で始まり、文学的な味わいの
高い小唄だと思います。私は11月30日に三越劇場で開催される「春日慈善会」で
この小唄を唄う予定です。小唄に興味のある方はぜひ観にいらして下さいませ。
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