毎年八月恒例の納涼歌舞伎。勘三郎や坂東流の家元でもある三津五郎が

相次いで亡くなってしまい淋しい気持ちで観に行きましたが、舞台はその息子

たちの勘九郎、七之助、巳之助ら若い後継者達の溢れんばかりの若さと情熱

で、大変な盛り上がりでした。

　芝恋が観たのは第１部で、「おちくぼ物語」と「棒しばり」です。「おちくぼ

物語は平安時代に書かれた日本版シンデレラ「落窪物語」を元にした歌舞伎で、

平安朝の雅で優雅な雰囲気がとても素敵！ヒロインのおちくぼ姫を演じた七之

助は私の大好きな歌舞伎役者なので、大満足でした。

　「棒しばり」は亡くなった勘三郎と家元三津五郎が名コンビで踊るのを何回も

観てるので、その両名の息子達が組んで踊るのを観ているうちに、目頭が熱く

なってしまいました。勘九郎のおどけた、お茶目な表情にはハット！させられもし

ました。勘三郎の表情にとっても似ていて、嬉しいような切ないような・・・・・

安心させられたような・・・・・・。夏の終わりに素晴らしい舞台を観ることが出

来て満ち足りた一日でした！