小唄「桃の花」のご紹介。
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小唄「桃の花」のご紹介。
2026年02月15日(日)10:05 AM
「桃の花」三下がり
桃の花 あかき灯影や雪洞の
この朧夜を夫婦雛
二人して酌む白酒に
酔いも出ましょう
眠くもなろう まあ
重たげなあの眼瞼。
作詞 和田英作 作曲 春日とよ
この小唄は春日とよの黒門町時代のほほ
えましい作品である。
この小唄の歌詞は、昭和の始め和田英作
画伯が富士吉田に富士山を写生に出かけ
た時、寄宿する農家の一月遅れの四月三
日の雛祭りの夜の雰囲気を、徒然なるま
まに作詞し、これを後輩の小絲源太郎に
書いて送ったものであった。
小糸源太郎は上野不忍池のほとりの料理
店「揚出し」の十代目として生まれ、家
業を嫌って名洋画家となった人で、とよ
が浅草芸妓の鶴助の時から小絲画伯の母
と知り合いであったことから、とよが小
唄師匠の看板をあげると、画伯は応援の
つもりで入門し、春日豊郎の名を戴いた。
その関係から源太郎が先輩の英作の歌詞
をとよに見せた所、早速節付けができて、
とよがJOAKで放送する間際になって、知
らせをうけた英作が大変びっくりした、と
いう後日譚がある。
とよの作曲は、チントンシャーン「桃の花
・・・と明るく出て、さらさらと風景画を
思わせる調子で、昔ながらの田舎の雛祭の
夜を唄っている。
「昭和小唄 その一」木村菊太郎著より引用
ちょうど今、とよ子師匠にこの曲をお稽古
して頂いております。
唄の節がなかなか難しいのですが、春日会
流祖の春日とよ氏が作曲されてる曲ですか
ら、頑張ってマスターしたいです。

