小唄「つんつらつん」って?
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小唄「つんつらつん」って?

2015年11月09日(月)10:55 AM

 昨日のブログを読んだ友人から、《「つんつらつん」って何を唄った小唄なの?》と

質問のメールがありましたので、「つんつらつん」をご紹介させて頂きます。

 

        「つんつらつん」


  つんつらつんつらつんつらつん

   裏の土蔵の中  兼やんとつんつらつん

    片手に提灯片手に蔵の鍵  つんつらつんつらつんつらつん

  待ちなはれ  暫し待ちなはれ

   髪を結うてしもうてな  おっ母さんを寝せおいて  

    お代理参りと家や云うて出掛けましょ

  四五日この方逢わなんだ  何から何まではなしましょ

   勿体ないがお代理参りは明日の晩といたしましょ

    つんつらつんつらつんつらつん。


 この小唄は二上がりで、季はありません。明治前期に作られた上方の田舎小唄である。

 英十三氏は「思うに、この唄は、(弦曲粋弁当)に《お蔭参り》《祇園参り》という唄があ

り、又(浮れ草)に《住吉参り》《談義参り》という唄もあって、何々参りといった唄は相当

多かったように思うので、この唄は《談義参り》の唄の変形のように思う。」

 判然とわからぬが、文化文政以降の上方小唄の一つと想像される。

《お談義参り》とは、浄土宗の信者が寺へ説教を聞きに行くこと。

 江戸小唄化したくとも、どうにもならぬ上方調の濃い唄の一つである。

お芝居の中では「俳諧亭句楽の死」大正三年九月市村座「狂言座公演」の劇中、句楽の好きな

唄として唄われている。(木村菊太郎著 小唄鑑賞より引用)

 いかがでしょうか?一口に「小唄」といいましても、本当にいろんな曲があって飽きませんね。

お芝居の中で唄われてたと言うのも納得!何気に口ずさんでしまいたくなるような調子良さと、

のどかな味わいのある小唄だと思います。

 暮れの忘年会などにこの「つんつらつん」をちょっと唄ったら、受けそうですね。

 

 

  

 



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