先週芝恋が観にまいりました映画「三人吉三」は、河竹黙阿弥が書いた歌舞

伎の名作です。私はこの作品が大好きで、歌舞伎座へも何度か観に行きました。

　この映画は　コクーン歌舞伎「三人吉三」の舞台を映画として撮影、編集し、本

来なら３間半以上の芝居を２時間１５分までにまとめて、斬新かつストーリーが分

易い演劇作品にした、今年一番の芝恋お勧めの映画です！！

　この映画を観ることによって歌舞伎の生の舞台へ行ってみたくなった方も、きっと

いるのではないでしょうか。

　私が一番好きなシーンは、振袖姿の(実は男で盗人)お嬢吉三が大川端の杭に足

をかけ、河竹黙阿弥の名せりふ「月も朧に白魚のー　かがりもー　」と名調子で語る

ところです。黙阿弥の美しい七五調のセリフが耳に心地良く。シネマ歌舞伎の中で

は中村七之助がぴったりはまり役で期待を裏切らず、うっとりでした。

　実は小唄に「吉三節分」という名曲がありますが、この歌舞伎を唄ったものであり

ます。やはり、芝居小唄の名曲とされてる曲です。芝恋の大好きな芝居小唄でもあり

ます。難しい小唄ですが、こういう曲は一回浚ってまた何年か後に浚ってと回を重ね

て習得していけば良いのではと思います。だって唄ってみたいですよね！特にこの歌

舞伎を観たりした後は？小唄を大いに楽しむためにもどんどんチャレンジして行きま

しょう！！

　お時間の都合のつく方はお早めにシネマ歌舞伎「三人吉三」へどうぞ。