七夕の日に「七夕」の小唄を!
今日は7月7日、「七夕」の日ですね。子供の頃、近所の農家に行って笹の枝
を分けて頂き、色とりどりのお飾りを作って飾り、最後に願いごとを書いた短冊を
吊るしたものです。芝恋の三味線・小唄教室のある喜久井町でも七夕の枝飾りが
あちこちに立てられ、季節感と懐かしさを呼び起こしてくれます。
小唄にもこの「七夕」を唄ったものがあります。
「七夕」
七夕の 逢うは別れの始めぞと
明けて口惜しき一夜の契り
またもや袖に涙雨。
この曲は二上りの曲で、明治中期に作られた江戸小唄です。
「七夕」は陰暦七月七日の夜。
天の川の東にある牽牛星と、西にある織女星とが相逢うように、思い叶って
相逢うことのできた女の気持ちを唄った小唄で、僅か一夜の契りが夢の様に
過ぎて、暁方と共に別れ別れにならねばならぬことを思うと、またもや涙で袖を
ぬらす女心である。
「涙雨」は、七夕の夜に雨が降れば、かささぎが羽根を拡げて天の川に橋とし
二星を渡すという伝説があると共に、昔から七夕の夜には雨が三粒でも降ると
いう。それにかけて恋のはかなさを嘆く涙のことを指したものである。
(小唄鑑賞より引用)
如何でしょうか。七夕ってとてもロマンチックですね。実は私も昨年この時期に
七夕」をテーマに小唄の作詞をしております。拙い詞でありますがこの詞を読ん
で曲をつけてみたいと思われる方はぜひ、ご連絡くださいませ。
「願いごと」 春日とよ芝恋作詞
願いごと 五色の短冊
書いた言の葉 さ~らさら。
金と銀とのお飾りも 願いをこめる女心も
夜風にゆれて さ~らさら。
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