小唄「梅は北野」ご紹介。
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小唄「梅は北野」ご紹介。

2025年01月12日(日)10:45 AM

 梅は北野

梅は北野の天神様の御神木
 見事に咲いたえ
咲いたその梅どうじゃいな
 風に吹かれてちらちら
  東風が吹く
匂うその香がわしゃ嬉し
二人が仲は二世も三世も
 かわりゃせぬ。

 

「梅は北野」は天明年間の上方小唄
で、「竹は八幡」「松は唐崎」の二つ
はちょっと下って文化文政年間の上
方小唄」である。
「梅は北野」の北野天満宮は、京都
上京区馬喰町に鎮座。
菅原道真を主祭神としたもので、文
道の大祖として古来朝野の崇仰が極
めて高く、九州の太宰府天満宮と共
に名高い。
菅公が梅を愛した故事によって、拝
殿のそばに紅白の梅が北野神社の御
神木として祭られているが、梅花祭
は菅公の薨去の日に因んで、毎年二
月二十五日と定められている。
小唄は天神様の御神木を拝んで、二
人が仲は二世三世も変わらぬようと
願った庶民の姿を唄ったものである

「守貞漫稿」によると、この小唄は
宝暦元年六月大阪の夏祭(天神祭)
に、島の内の美妓が盛大な練物を出
したが、すべて山の見立てで、双子
山、茶臼山、かがみ山、竜田山、春
日山、箱根山といったぐあいに、二
十七人の妓が出た。
その中で天満屋の梅という妓が器量
も良く、その頃で五両もするような
鼈甲の櫛をさしたのが一際目立って
美しかったので、それを讃えて作ら
れた小唄である。
江戸小唄 木村菊太郎著より引用

京都の北野天満宮は行ったことがな
いので、この小唄に唄われてる御神
木の梅の花を見て、どんな梅の香り
か、嗅いでみたいですね。






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