梅の花開く二月に唄う小唄!
ホーム > 梅の花開く二月に唄う小唄!

梅の花開く二月に唄う小唄!

2015年02月16日(月)10:06 AM

 もう二月も半ば、そろそろ梅の花が寒さに耐えて開き始めますね。

そこでそんな季節に唄ってみたい小唄をご紹介させて頂きます。

 

     「梅は咲いたか」

 

梅は咲いたか 桜はまだかいな

柳なよなよ風次第

山吹や浮気で 色ばっかりしょんがいな。

 

 春の花になぞらえて、花柳界の女の品定めをしたものでしょう。

「山吹や浮気」は、花ばかりで実《じつ》のないことを、言っている。

この唄は端唄として古くからあり、小唄より端唄の方がよく知られて

ます。

 明治五年に流行した俗曲「しょんがえ節」(唱歌栄節とも書く)が江戸

端唄となり、江戸小唄に取り入れられたものであります。

 しょんがえ節は第一次流行が、四代将軍綱吉の貞享・元禄時代で

、第二次流行が九代将軍家重の寛延年間、第三次流行が安永六・七

年頃から文化文政を経て幕末まで、そして第四次流行が明治五年の

「唱歌栄節」で、替唄が無数に出来ました。

 

 道はできたが 蒸気車はまだかいな

 道も車もできしだい  

 できたらたんと乗れ 岡蒸気

 しょんがいな。

 

 呉服大丸 山本お茶かいな

 油名代は下むらか

 鰹節やにんべん だしばっかり

 しょんがいな。

 

などなどいろんな替唄が作られたようで、当時の様子がわかり、

面白いですね。(小唄鑑賞より参照)

 私もこの節に何か今の世相を乗せた替唄を作ってみたいと

思いました。

 

 

 



«   |   »

過去の記事