端唄「初春」のご紹介。
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端唄「初春」のご紹介。
2023年01月12日(木)2:57 PM
「初春」
初春や 角に松竹 伊勢海老や
しめもだいだい 裏白の
鳥追う声も うららかに
悪魔払いの 獅子舞いや
弾む手毬の 拍子よく
つくばねついて 一二三
四つ世の中 良い年と
いつも変わらぬ のし昆布。
「初春」では、日本の新春・正月における風物詩や縁起物
伝統行事・風習などが歌詞にちりばめられています。
歌詞には「うらじろ」「うららか」、「獅子」「拍子」な
ど韻がふまれており、羽根つきの描写では「ひいふうみい
」「よっつ」「いつ」と数え歌のような仕掛けも編み込ま
れている。
新橋演舞場webサイトの解説によれば、お正月のお座敷
は必ずこの「初春」から始まるそうです。
新橋の芸者試験の課題曲でもあり、大きなお姉さん曰く
「これがおどれないと新橋の芸者にはなれません。」とい
うことです。
だいだい・・・橙。ミカン科ミカン属の常緑樹で、果実
は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま木に置くと数年は
枝についていることから「だいだい(代々)」と呼ばれて、
縁起物となっている。
うらじろ・・・シダ植物門ウラジロ科に属するシダで、
お正月のお飾りに使われる。
鳥追う声・・・小正月(1月15日)に行われる年中行事
「鳥追い」を描写したもの。田畑を鳥の被害から守ること
を祈念して行われる。正月の祝い芸としても行われる。
世界の民謡・童謡から引用
この「初春」は端唄ですが、撥を使わずに弾いて唄って
も良いと思います。
一月にお稽古するのに相応しいお目出度い歌詞ですね。
メロディーも明るく、弾んで大変楽しい曲です。
是非、お稽古してお正月気分を味わって下さい。