小唄「逢うてうれしや」のご紹介。
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小唄「逢うてうれしや」のご紹介。

2022年09月18日(日)2:49 PM

   「逢うて嬉しや」 

 

 逢うて嬉しや別れの辛さ

  逢うて別れがなけりゃよい

   ええ惚れりゃしょことがないわいな。

 

 上方端唄「恋話」の一節に、

  逢えば嬉しい顔見るけれど

   別れ思えば逢わぬがましよえ 逢わぬがましよ

    別れ思えば 逢わぬがましよえ

     初めあらずば なかなかに。

 

 がある。これは、逢うて見たいが、さて逢えば別れが辛いと

いう恋のやるせなさをうたった上方端唄である。

 「初めあらずば」は、初めに恋をしなければの意である。

江戸端唄「逢うてうれしや」は、この上方端唄から材を得て作

ったものと思うが、安政以前の唄本に見えぬので万延以降のも

のであろう。

「しょことがない」とは仕方ないという意味である。

 江戸小唄は端唄から採ったものであるが、いかにも江戸っ子

好みの端唄調の江戸小唄である。「江戸小唄」木村菊太郎著より引用

 非常に分かり易い恋心を唄った小唄ですね。時代や所が変わ

ってもこういう思いは変わらないですね。

 三下がりで替手のつく曲です。

 

 今日は落語会へ行くのを楽しみにしておりましたが、大型台

風が近づいているのでやめました。残念ですがこういう日は家

にいるのが一番ですね。

 

 

 

 

 



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