NHK「美の壺 ジャズ」を観て・・・・。
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NHK「美の壺 ジャズ」を観て・・・・。

2022年05月07日(土)10:48 AM

 先日、NHK「美の壺」でジャズをテーマにした番組を観て、学生

時代新宿ピットインや六本木ピットイン等へライブを聴きに行って

いた頃のことが大変懐かしく思い出されました。

小唄教室を開いてからは忙しくてジャズを聴くことも、ジャズクラ

ブへ行くことも無くなっておりましたが、実は私は高校生から大学

生の間、兄たちの影響でかなりのジャズファンだったのです。

 当時は学生ですからお小遣いでコンサートチケットを度々買って

観に行くことは出来ませんでしたので、FMラジオの公開録音の無

料招待チケットをハガキで申し込み、当たると嬉しくていそいそと

渋谷公会堂へ出掛けたものです。

 一番多かったのが渡辺貞夫、日野皓正でしたねぇ。当時絶大な人

気がありました!

私はジャズピアノ演奏が好きでしたが次に好きなのがサックスだっ

たので、ナベサダの公開録音演奏会のチケットが当たると嬉しくて

(何しろ無料は学生にはありがたいです!)、次にもとハガキを一回

につき10枚以上出していましたね。

 一番好きなジャズピアニストはビル・エヴァンス、「Waltz For

Debby」のアルバムは今でも時折聴いております。

 彼がBill Evans Trioで来日公演した時には、上の兄がボーナスで

チケットを三枚買ってくれてなんと!兄妹三人で聴きに行ったので

す。チックコリア、キースジャレット、マッコイタイナー等よく聴

いたものですが、「美の壺」の番組を観て突然記憶によみがえった

のがマルウォルドロンです。

 マルはビリーホリデーの晩年のピアノ伴奏者として有名ですが、

彼の作曲したLeft AloneやAll Aloneもよく聴きました。

 マルと笠井紀美子のアルバム

 

そして高校生の時に出会って衝撃を受けたのが、日本のジャズボー

カリスト笠井紀美子とマルのアルバム「ONE FOR LADY」。

まだ16、7才の私にはこのビリーホリデーを偲ぶアルバムは、な

にか別世界への扉を開けたという感じで、はまりましたね。

まあかなり好き嫌いが分かれるタイプのアルバムとは思いますが。

 ジャズボーカリストとして一世を風靡した笠井紀美子は今ではア

メリカで宝飾デザイナーとして活躍しているそうです。

 人生とはわからないものですね最後まで、日本のジャズボーカリ

ストの中でトップであり、今でもそれを抜く人はいないと思うので

すが、アメリカ人のミュージシャンと結婚して宝飾デザイン学校へ

通い、現在は自分のブランドを立ち上げて日米を行き来しているそ

うです。

 私も学生時代はジャズを聴き、芝居に明け暮れていたのに今では

古典芸能の小唄教室を仕事にしているわけで・・・、でもだからこ

そ生きていくことが楽しいんですね、いつも心と五感のアンテナを

びっしっと張って、何か素敵な、面白いことはないかなと探し求め

続けて行きたい!と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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