小唄「春風さんや」のご紹介。
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小唄「春風さんや」のご紹介。
2022年03月22日(火)1:20 PM
「春風さんや」 初代永井ひろ作詞・作曲
春風さんや 主の情けで咲いたじゃないか
何故に吹いたか ゆうべの嵐。
この小唄は、春風を擬人法を使って呼びかけた珍しい作詞で
それが少しもおかしくない所が、ひろの腕である。
これについて二世ひろの書籍によると、この曲の眼目は送り
で、図のような送りがあるが、
現在ではこの送りを省略している方が多いが、是非復活して欲
しい、とあった。
この事は、春日とよ稲師にも二世から手紙があって、とよ師は
「江戸小唄新聞」昭和42・1月号に「永井ひろの小唄」の中
で、この送りを掲載しているので、ここに転載することにした。
(「昭和小唄 その一」木村菊太郎著より引用)
この解説文を読んで送りに注目していろいろな方の演奏を聴
いてみましたが、やはりこの縦譜の送りは省かれて演奏されて
いました。残念!
「縦譜」と言えば何それと思う方も多いと思います。今では三
味線の譜は三線譜が当たり前ですからね。でも私が初めて習っ
た小唄のお師匠さんは縦譜で、長唄ですでに三線譜でお稽古し
ていたのでびっくり・・・・。これでは唄い弾きは難しいと思
い、すぐに三線譜で教えてくれるお師匠さんの所へ移りました。
口三味線を習得するには良いのかも? でも三線譜で弾くこ
とに慣れてた私にはきつかったですね。
久々にちょこっとアメリ!