六下がりの小唄
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六下がりの小唄

2014年07月15日(火)9:30 AM

 梅雨の晴れ間に「雨」の小唄になりますが、「雨やどり」という

小唄をご紹介させて頂きます。

 

       「雨やどり」

 

夕立に ひとりそとみる洗い髪

待つ人は来もせで 濡るる門口に

辛気な声や 雨やどり。

 

 短い曲でありますがこの小唄の特徴は本手が六下がりで、

替え手が三下がりで弾かれるとこでしょうか。

六下がりとは三メリまたは三三下がりともいいます。

一と二の糸の関係は本調子や三下がりと同じで、一の糸の4

のツボの高さに二の糸を合わせ、二の糸の2のツボの高さに

三の糸を合わせます。

 唄に入る前の前弾きが六下がりの爪弾きで、何んともい得ぬ

雰囲気を醸し出してると思います。

本調子や二上がり、三下がりの小唄は多いのですが、六下がり

の曲は数少ないので、ぜひ唄って弾いて頂きたいと思います。

ちょっと物憂げな風情のある小唄で、今の季節に唄うのによいの

では?



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