日生劇場入口前

プログラム

　この井上ひさしの『天保十二年のシェイクスピア』はずっと以前から

観たいと思っていたお芝居で、期待に胸を膨らませて観劇に行ったので

すが、想像以上に面白いお芝居で見終わった途端に「もう一回観たい！

」と思いました。

　出てくるわ、出てくるわシェイクスピアの名セリフ、随所に散りばめ

られ「あ、このセリフはマクベス！」「おー！このせりふはハムレッ

ト！」と頭をフル回転させながらの観劇、に感激！？

　音楽劇としても宮川彬良氏のセンス良い作曲で、舞台をノリノリで盛

り上げていたと感じました。

ここに一曲だけ詞を少しご紹介させていただきます。

　きじるしの王子の歌った「問題ソング」

　正か邪か　　生か死か　　問題だ

　静か動か　　嘘か誠か　　問題だ

　善か悪か　　丁か半か　　問題だ

　内か外か　　上か下か　　問題だ

　右か左か　　是か非か　　問題だ

　あれかこれか　これかあれか　問題だ

　すべてに備わる二面性

　どっちがどっちか問題だ

　というのも問題で

　問題か、問題ではないか

　それまでが問題だ！

　まだまだ続くのですが・・・、シェイクスピアの得意な言葉遊びに

負けないくらい井上ひさし氏も言葉遊びの達人ですねぇ！