東京の渋谷にある「シアターコクーン」へ。
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東京の渋谷にある「シアターコクーン」へ。

2016年06月20日(月)3:32 PM

img022コクーン歌舞伎「四谷怪談」

先日、都内にある「シアターコクーン」へ歌舞伎を観に行って参りました。

『四谷怪談』コクーン歌舞伎、中村勘三郎は亡くなっても「コクーン歌舞伎」は健在ですね!

 串田さんの演出は亡き蜷川演出を彷彿させる、斬新で、エネルギッシュで、スピーディーなもの

でした。 古典の歌舞伎台本の中に、目まぐるしく変貌していく東京の街、その街を行き交う人々

を挿入して人間の「業」を「悪」を描いて見せて下さいました。

 お岩が毒薬を飲むシーンではバイオリンとホーメイ・イギルの奏でる恐ろしく不安定な、不穏な

響きによって否が応でも漲ってくる緊張感・・・・。う~ん、効果的! で、この耳慣れない楽器

「ホーメイ・イギル」とは?

 トゥバ共和国に伝わる歌唱法ホーメイの伴奏に使われるのが、伝統楽器イギルということです。

歌舞伎に見慣れぬ外国の伝統楽器っていうのもいいですね、間口が広くて。

そして中村獅童の伊右衛門は、色気のあるピカレスクでゾクゾクっとしました。

 ずいぶん前に東京の東銀座にある歌舞伎座で行われた「納涼歌舞伎」で、亡くなった勘三郎さ

んがまだ勘九郎だった頃「四谷怪談」を観ましたが、やはり古典といえども変化していくことは大

切だと思いました。若い人達が歌舞伎を面白いと感じてくれなければ、廃れてしまいますから。

これは全ての芸能に当てはまると思います。新鮮な風が吹き抜けていけるような伝統芸能の場であ

って欲しいですね。

 ★3時間立ち見の方々がけっこういて、コクーン歌舞伎の人気の高さが窺えました。

 



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