東京の渋谷にある「シアターコクーン」へ。
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東京の渋谷にある「シアターコクーン」へ。
2016年06月20日(月)3:32 PM
先日、都内にある「シアターコクーン」へ歌舞伎を観に行って参りました。
『四谷怪談』コクーン歌舞伎、中村勘三郎は亡くなっても「コクーン歌舞伎」は健在ですね!
串田さんの演出は亡き蜷川演出を彷彿させる、斬新で、エネルギッシュで、スピーディーなもの
でした。 古典の歌舞伎台本の中に、目まぐるしく変貌していく東京の街、その街を行き交う人々
を挿入して人間の「業」を「悪」を描いて見せて下さいました。
お岩が毒薬を飲むシーンではバイオリンとホーメイ・イギルの奏でる恐ろしく不安定な、不穏な
響きによって否が応でも漲ってくる緊張感・・・・。う~ん、効果的! で、この耳慣れない楽器
「ホーメイ・イギル」とは?
トゥバ共和国に伝わる歌唱法ホーメイの伴奏に使われるのが、伝統楽器イギルということです。
歌舞伎に見慣れぬ外国の伝統楽器っていうのもいいですね、間口が広くて。
そして中村獅童の伊右衛門は、色気のあるピカレスクでゾクゾクっとしました。
ずいぶん前に東京の東銀座にある歌舞伎座で行われた「納涼歌舞伎」で、亡くなった勘三郎さ
んがまだ勘九郎だった頃「四谷怪談」を観ましたが、やはり古典といえども変化していくことは大
切だと思いました。若い人達が歌舞伎を面白いと感じてくれなければ、廃れてしまいますから。
これは全ての芸能に当てはまると思います。新鮮な風が吹き抜けていけるような伝統芸能の場であ
って欲しいですね。
★3時間立ち見の方々がけっこういて、コクーン歌舞伎の人気の高さが窺えました。
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