昨日は「元禄港歌-千年の恋の森ー」を観劇!
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昨日は「元禄港歌-千年の恋の森ー」を観劇!

2016年01月18日(月)7:31 AM

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 蜷川演出「元禄港歌ー千年の恋の森ー」を観て参りました。初演から三十六年の時を経て蘇えっ

たこのお芝居を観ることが出来て、先ずは「良かったー!」の一言。

 日々三味線を弾く身にとって、歌舞伎役者猿之助や宮沢りえ達が劇中三味線を弾き唄いするのを

観るのは大変興味深く、楽しみでした。瞽女(ごぜ)達の三味線弾き唄いは哀切な響きで観る者の胸

を揺さぶり、日本人ならではの土着的郷愁を呼び覚まされ、そしてどっぷりと蜷川演出の世界に陶

酔させられて行きました。

 幕開きから最後まで、ぽとり・・・ぽとりと舞台上に落ちてくる真っ赤な椿も印象的でしたが、

これは何を意味するのか?ではなくて、観る者それぞれが自由に勝手に捉えて良い、余白のような

気が致しました。

 長年にわたり 蜷川演出の大フアンですが、観るたびに蜷川ワールドに魅了されます。蜷川さんに

はいつまでもお元気でいて、その卓越した演出力で芝居という非日常の時空の中で、人間の古今東

西普遍的な最も深い情念を描き出し続けて欲しいと思いました。

 これからお芝居を観に行く方もいらっしゃるでしょうから、あまり内容には触れませんが一つだ

け気になったことを挙げますと。

 猿之助が三味線を弾くときに、ひざに乗せずに床に付けて弾いていた姿。どこかで見たような?

以前観た歌舞伎の「阿古屋琴責め」の中で、玉三郎がやはり三味線を床に付けて弾いていました。

それと全く同じポーズです。後ろの瞽女達は普通に膝に三味線を載せて弾いていたのですが。

これは歌舞伎役者猿之助のアイデアでしょうか・・・・?



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