栄芝お師匠さまのリサイタル!!
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栄芝お師匠さまのリサイタル!!

2013年10月28日(月)1:46 PM

昨日は私の小唄の師匠である栄芝お師匠様の

リサイタルが三越劇場でありました。

毎年大変な人気で満席になる舞台でありますから、

私もご年配のお弟子さんのために良い席を確保

するべく2時45分には劇場に到着しましたが、なんと

すでに行列ができており、開場は3時半なのですが?

さすが小唄界の頂点に立つお師匠様のリサイタル、人

気のすごさが違います。

入り口で渡されたパンフレットを見て、「うれっしいー!!

」と思わず声に出してしまいました。なぜなら、前半の演

目が芝居小唄特集だったからです。「近松の女たち」と

「黙阿弥の男たち」 語りは新派の大女優波野久里子さ

ん、素晴らしい舞台でした。小唄の内容に合わせての

衣装替えなどもお師匠さまのセンスの良さが際立って、

お客様を楽しませるアーテイスト精神に脱帽でした。

前回のブログでたまたま芝居小唄をご紹介しましたが、

そういうわけで、今回も最後に大好きな芝居小唄をご紹

介させていただきます。

 

    「吉三節分」

月も朧に白魚の

かがりもかすむ春の夜に

冷たい風もほろ酔いの

心持ちよくうかうかと

浮かれ鳥のただ一羽

ねぐらへ帰る川端で

竿の雫か濡手で粟

「おん厄払いましょう厄落し」

ほんに今夜は節分か

こいっあ春から縁起がいいわえ

 

私の大好きな芝居小唄のひとつで、歌舞伎「三人吉三

廓の初買」の大川端庚申塚の場を唄ったものです

幕末ころの大晦日(節分)の夜、夜鷹のおとせが、柳原

で拾った百両の金を懐に、朧月の両国河岸を通りかかると

島田鬘振袖お七のこしらえの旅役者お嬢吉三という白浪が

いきなり財布をひったっくって大川に蹴落とし、百本杭に足

をかけて、「月も朧に白魚の・・・・」と、物語は展開してまいり

ます。世話物で大変面白い歌舞伎です。唄も芝居気たっぷり

に唄ってみたいですね。

そして

栄芝リサイタルを見終えて帰り急ぐ道すがら、「私は素敵な

お師匠さまの直弟子になれて、なんて幸せなんだろう!!」

という思いに満たされおりました。



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