映画「国宝」を鑑賞。
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映画「国宝」を鑑賞。
2025年06月17日(火)5:32 PM
数年前に原作を読んで大変感動した
「国宝」が映画化されると聞き、公
開をとても楽しみにしておりました。
映画は期待を裏切ることなく素晴ら
しい作品で、キャストや監督、スタ
ッフの入魂の熱さに胸を打たれまし
た。
芸道に全てをかけて生きる孤独な喜
久雄と歌舞伎役者の家に跡取り息子
として期待を背負って生きる俊介。
子供時代から良き稽古仲間であり、
ライバルであった二人が織りなす友
情と愛憎が上映時間3時間という長
さを感じさせないほどに秀逸に描か
れておりました。
私も一時は日本舞踊をお稽古してい
た時期もあり、その奥深さや難しさ
に触れていたので、吉沢亮・横浜流
星の役作りのための一年に及ぶお稽
古はさぞ大変だったと思います。
そして田中泯の老女形万菊、凄い雰
囲気を醸し出していました。
喜久雄を見つめる目が彼の内面を透
しいているかのような物凄い目力で
圧倒的な存在感がありました。
映画を見終えて私の脳裏に浮かんだ
のは「さらばわが愛 覇王別姫」で
した。以前このブログでも書きまし
たが、京劇役者二人を主人公に芸道
に生きる厳しさ、政変に翻弄されて
いく悲劇・・・、「国宝」もこの映
画に匹敵する映画だと感じました。
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