小唄「竹は八幡」のご紹介。
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小唄「竹は八幡」のご紹介。
2022年12月19日(月)11:13 AM
「竹は八幡」
竹は八幡の八幡様の御神木
見事に伸びたえ 伸びたその竹どうじゃいな
雪が積もりてちらちら 朝日さす
溶けさんすがわしゃ嬉しい
二人が仲は二世も三世も変わりゃせぬ。
この小唄は「梅は北野」の替唄。
「竹は八幡」は、「粋弁当」には載っていないが、天明時代
の洒落本「玉の蝶」にある。
京都府綴喜郡八幡町の男山の山上にあり、石清水八幡宮又は
男山八幡と呼ばれている。
昔から宇佐・筥崎と共に日本三八幡の一つに数えられ、古来
朝廷の尊崇が厚く、蒙古襲来の時、弘安四年六月後宇多天皇
が親しくこの神社に行幸されて、一夜の祈禱を行わせられた
ところ、蒙古の賊船が神風に吹き漂うて全滅したとの故事が
記載されている。
竹が八幡宮の御神木で、江戸時代の祭は八月十五日であった
。
この上方小唄は直ちに江戸に入って、富岡八幡宮のあること
から深川では特に喜ばれ、原唄よりも流行したことは、三馬
の「船頭夜話」にもでていることでわかる。
小唄鑑賞 木村菊太郎著より引用
短い曲なので「竹は八幡」を一番にして続けて「梅は北野」
を唄っても良いですね。
次回の「恋糸の会」で、合奏・合唱曲として番組に入れよ
うと思っております。