久しぶりに歌舞伎座へ!
昨日は久しぶりに歌舞伎座で歌舞伎を観ました!
演目は「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね」清元舞踊。
配役は「百姓与右衛門又は久保田金五郎」松本幸四郎、「腰元 かさね」
市川猿之助。
この作品は木下川(鬼怒川)近辺に伝わる累(かさね)伝説を題材としたも
ので、文政六年に森田座で初演された四世鶴屋南北作の「法懸松成田利剣」
(けさかけまつなりたのりけん)の一幕で、清元の名曲としても知られてい
ます。
四世鶴屋南北と言えば殺人・猟奇的な事件・怪談話を盛り込んだ芝居で
有名な歌舞伎狂言作者。
「東海道四谷怪談」「桜姫東文章」「盟三五大切」などの作品があります。
昨年もこの素晴らしい配役で行われましたが、都合が悪くて観に行かれ
なかったので今回はコロナ禍ではありますが思い切って観に行くことにし
ました。
そして松本幸四郎の見得を切った時の凄みのある色悪ぶりに、すっかり
魅了されてしまいました。
猿之助のかさねは始めは美しく奥ゆかしい腰元から、左目が潰れ赤く爛
れて醜くなり片足も利かなくなった姿で怨霊が乗り移ったかさねまで、た
っぷりと演じ分けて見せてくれました。
橋の上で最後の見得を切った二人の姿はノワールの美意識に満ち満ちて
いました!
八月から公演を再開した歌舞伎座ですが、非常にきちんとしたコロナ感
染予防対策が行われていて安心して舞台を鑑賞することが出来ました。
通勤電車やバス、デパートの催事場の混雑、狭い居酒屋・ラーメン店で
の飲食を思えば、「歌舞伎座で舞台を観る方が安心」というのが実際に行
って来た者としての実感ですね。
この「色彩間苅豆 かさね」のお話は小唄でもいくつか唄われておりま
す。
次回ブログにてご紹介させていただきます。乞うご期待!
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