「潮来出島」のご紹介。
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「潮来出島」のご紹介。
2016年05月21日(土)6:14 PM
「潮来出島」
潮来出島の 真菰の中で
あやめ咲くとは しおらしや。
よいやさ よいやさ
潮来節は、茨城県行方郡潮来町の田舎唄が、江戸に入り、江戸中期の天明寛政の頃
江戸の遊里を中心に流行したもので、上方の「よしこの節」江戸の「都都逸」はこの
変体である。潮来出島が今日の様な洗練された唄いものになったのは、幕末江戸で端
唄・歌沢節になってからで、江戸小唄は歌沢節から採ったもので、調は三下がりであ
る。
あやめ 菖蒲ではなく花菖蒲のこと。ここでは潮来の遊女を指したものと
考えると 、この小唄は更に一段と艶を増すことであろう。
真菰 真菰は禾本科に属し、池沼に多い多年草木。
★ 江戸長唄「藤娘」の中に、潮来節を挟んで踊るのが例となっているが、之は三世
中村仲蔵が始めたとのことである。
(江戸小唄 木村菊太郎著より引用)
私が坂東流で日本舞踊を習い始めた時に、この「潮来出島」を教わりました。
とても思い出深い一曲です。