小唄「雪の明日の居続け」
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小唄「雪の明日の居続け」
2016年01月27日(水)7:19 AM
この季節に相応しい小唄をご紹介させて頂きます。
二上がり 「雪の明日の居続け」 二世清元菊寿太夫作曲
雪の旦(あした)の 居続け誘う
待乳の鐘や鷗啼く 絶えて久しき舵の音
流れ流れて行く末は 君が縁の舫い船。
明治中期に作られた江戸端唄(本調子)系の江戸小唄である。
この江戸端唄は、明治前期に流行したものと思うが、江戸時代そっくりの文句、節付を
弥生太夫がすっきりした江戸小唄に直したもので、所は吉原、雪の朝、待乳山の鐘の音
が物憂く伝わるのを寝床で聞く客と遊女。
山谷掘りから大川を下る猪牙船の数も殆ど見えず、客は殆どが居続けするのであろう
か。『流れ流れて行く末は君が縁の舫い船』・・・舫い船とは船と船とをつなぎ合わせ
ることで、こうして遊女と客とは次第に深間にはまっていくという意味である。
如何でしょうか? ちょっとデカダン的な雰囲気を醸す小唄ですね。
雪の靜間にこんな小唄がどこからともなく聞こえてきたら・・・、情緒がありますねェ
~。 実は昨日、 NHK FMラジオの邦楽番組で栄芝師匠のこの小唄が流れました。お稽古
で聞いてる時とはまた違って、一段と素敵でした!!
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